2015年04月30日

新弾後;今期(前期)のHEROの構築について3

こんにちは。最終回出す出す詐欺をしてしまっていたgaspardです。

遂に新弾が発売されましたね。それらのカードを使用したCS、公認等ももう始まっているみたいですが、今回は前回の続きとしてHEROのエクストラ及び手札誘発について若干触れ、最後に今期を少しだけ分析して終わりたいと思います。

それでは早速…

・エクストラについて;総論
前期も今期もそうですが、HEROのエクストラの枠はパンパンだという意見はよく聞かれます。その指摘は非常に正当で、正直なところHEROだけ20枚のエクストラデッキを用意させて貰いたいくらい採用したいカードは多いです。考えてみれば《マスク・チェンジ》の進化先も含めてかつ4xyzという激戦区において15枚なのですから当たり前なんですけどね。ただその中でも優先して採用したいカード自体は存在します。《M・HERO ダーク・ロウ》、《星守の輝士 プトレマイオス》セット、《旧神ノーデン》等ですね。これらはHEROというデッキを使う意味、というかギミックそのものなので当然外す訳にはいきません。ではその他の採用カードはどのような基準に拠るべきかということですが、ここでエクストラデッキが「メインデッキと違い入れておけば確実に出せる」という特長を持っていることに着目したいです。特にxyzに関しては同じレベルのモンスターを何体か並べるだけで出せるわけですからね。何が言いたいかというと、エクストラデッキでは「メインデッキで手が届かない部分をカバーする」ことを意識したい、という発想が根底にあるということです。何だよ当たり前じゃないか、と言われるかもしれませんがこの点は非常に重要で、採用の優先度に大きく関わってくる部分です。例を挙げれば、HEROはダークロウで墓地利用を阻害しますが、一度除去された後墓地発動のカード(《超電導タートル》、《ペロペロケルベロス》、インフェルノイドモンスターetc.)を置かれると対処が難しいです。そのため保険として《深淵に潜む者》を採用し返し手を減らす、といった感じです。逆に言えば(今期はそのような構築の幅自体がありませんが)「4*2で邪魔なカードを何でも処理出来るんだから《鳥銃士カステル》を採用する」、みたいなことは枠の無駄遣いになりかねないということになるでしょう。以下解説していきますが、メインデッキの補完という点を重視しているのだということについてご理解頂けたらと思います。

採用確定枠
《M・HERO ダーク・ロウ》
サーチ妨害&墓地にカードを送らせない…このデッキを使う意味が詰まったカードです。打点が若干低めなのを除けば最高峰のスペック、このカードを如何に素早く場において相手を封殺していくかが鍵となります。
このカードの採用枚数についてですが、最近流行りの《激流葬》を警戒するなら2枚欲しいですね。枠との相談になりそうですが…

《M・HERO 闇鬼》
闇のM・HERO二体目。打点2800はかなり優秀で、相手のダークロウプトレマイオスの布陣を崩す手っ取り早い方法になります。相手にプレアデスを使わせてしまえば(被害は甚大ですが)場の脅威は減りますからね。
戦闘破壊時の《マスク・チェンジ》回収も非常に有用な効果で、プトレマイオスを《禁じられた聖杯》等で無力化して戦闘破壊してしまえば相手に逆にダークロウの処理を迫ることが出来ます。因みにですが、このサーチ効果はダメージステップ終了時に発動しているためダークロウのトリガーにはならないことは知っておいて損はないかなと思います。類似例としては《H-C 強襲のハルベルト》のサーチ妨害が不可であること等でしょうか。
それと《禁じられた聖杯》とのコンボで3100ダイレクトアタック、これは覚えておくべきでしょう。特にHEROミラーにおいては《ヒーローアライブ》のライフコストがあるためこの3100ダメージで勝敗が決することもあり得ますからね。

《M・HERO カミカゼ》
《E・HERO エアーマン》から変身。このカードの使い道としてはまずエアーマンに対する《スキルドレイン》を《マスク・チェンジ》を利用して回避しつつ場の魔法罠を割るorサーチすることでしょうか。この動きがある以上、カミカゼが入っているかどうかで対【クリフォート】の厳しさがかなり変わってくるので今回は確定枠です。先の「メインデッキの補完」という視点からは、HEROが効果無効系に弱いという弱点をカバーするという意味があると言えましょう。
また《ブリキンギョ》《E・HERO エアーマン》手札、《マスク・チェンジ》セットというよくある状況で
金魚nsエアーssバブルサーチss、金魚とバブルで《ガガガザムライ》xyzef
という流れによりバトルフェイズ中のカミカゼ追撃と合わせると1900*2+1800+2700=8300で1killが成立するということも覚えておくべきだと思います。

《旧神ノーデン》
《簡易融合》を採用する以上これも確定。《リビングデッドの呼び声》等で再利用出来ると尚良さそうです。ライフカットのスピードも上がる、文句なしの性能です。

《星守の輝士 プトレマイオス》《星輝士 デルタテロス》《星輝士 セイクリッド・ダイヤ》/《セイクリッド・プレアデス》/《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》
ここからxyz枠です。
まずプトレマイオスセットについてです。ダークロウのお供、若しくはそれ以上の制圧力や柔軟性で相手の動きを制約します。今期のHEROの強みの一つはプトレマイオスをトップクラスの頻度で立てられるということなので言うまでもなく確定枠です。
ここで問題にしたいのは先攻でダークロウとプトレマイオスのどちらかしか出せない時にどちらを出すのかということについてです(相手のデッキがわからない想定です)。ダークロウとプトレマイオスが環境の各デッキにどのような相性かというと
HERO;ダークロウ◯ プトレマイオス◎
影霊衣;ダークロウ◯ プトレマイオス△
クリフォート;ダークロウ◯ プトレマイオス◯(→ノヴァインフィニティに行けた場合)or×
海皇;ダークロウ◎ プトレマイオス◎
シャドール;ダークロウ△or◯ プトレマイオス◎
インフェルノイド;ダークロウ◎ プトレマイオス◯
といった感じでしょうか。環境トップがHEROである以上世間的にプトレマイオスを優先するのが常識になっているのもわからないことはないのですが、僕としては苦手の【影霊衣】に対する負け筋を少しでも減らすためにもダークロウを優先して立てたいです。プトレマイオスがプレアデスに進化して場を凌ぐことになった場合返しの制圧力はほぼないと言ってよく、逆に有象無象のデッキに対してもダークロウは刺さってくれるので《激流葬》に多少弱くなろうともダークロウ優先がHEROの"強み"を生かすという視点からは相応しいように思いますね。
この机上の空論も「手札の罠次第」という現実には到底及ばないですが、前回の記事の魔法罠選択もダークロウを優先して立てるということを意識していたということを理解して頂ければ整合性は取れるかなと思われます。HEROに返されにくい罠選択でダークロウ優先、これで殆どのデッキを(程度の差はあれど)見ることが出来るのではないでしょうか。
あとこれは不確定要素の大きい判別方法なのですが…、HEROはエクストラが15枚で足りずサイドに進出していることが多いためエクストラとメインサイドのスリーブを統一していることがしばしばあります。このことを逆手にとって、相手がエクストラとメインのスリーブを同じにしていたらダークロウでなくプトレマイオスを立てに行くという戦略が考えられます。失敗した時のリスクは手札次第なのでケア可能な手札なら試しに実践してみるのは如何でしょうか。

《No.39 希望皇ホープ》《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》
返し手のセットとなります。5000打点として【列車ドール】の《No.81 超弩級砲塔列車スペリオル・ドーラ》やnsされた2800打点のクリフォートモンスター、その他高打点を処理する際に有用です。また攻撃力を上げなくともこのカードの攻撃中他のカードの効果を発動出来ないため、【シャドール】の裏側守備モンスターや《ファイヤー・ハンド》《アイス・ハンド》その他墓地に送られた時に発動する効果を無効化出来ます。どの型の【シャドール】に対しても非常に強いカードなのでこれも採用確定です。
また進化前のホープですが、先攻で《ソウル・チャージ》を絡めた大量展開をした際にモンスターが余った場合にインフィニティと共に立てておくことで相手の突破を更に困難にし、インフィニティの吸収効果とも噛み合うため覚えておくと役立つタイミングがあると思います。

《励輝士 ヴェルズビュート》
リセットカード。最強の返し手です。
今期はこのカードが採用されない、もしくはサイドからという構築が多く見られますが、僕はメインデッキに入れるべき性能を持ったカードだと考えます。
まず世間的に採用優先度が落ちている理由ですが、HEROの先攻展開を返せることが少ないということがあるでしょう。というのも、HEROが先攻ダークロウプトレマイオスをした場合相手の残りカード枚数は先攻手札5枚で消費3枚(アライブが絡めば2枚のことも)なので罠は最大2-3枚、エアーサーチを含めると計5-6枚になります。従ってアライブスタートでない限り後攻手札6枚からビュートの発動条件をそのままクリアすることは不可能となるわけです。
とはいえ対【星因子】【クリフォート】なら発動条件が満たせていることが多く、またこれらのデッキは《禁じられた聖槍》《サイクロン》だけでは厳しいと思われる枚数の罠が採用されているためミラーと対【影霊衣】以外では撃ちどころは多いです。ミラーでも《激流葬》を踏んでしまった返しにもなりますので全く撃ちどころがないというわけでもないですしね。
ではどうしてメイン採用なのか、ということについてですが、これは単純に上記のデッキに対しメインで落とさない為です。環境トップである以上サイド後には多数のメタが仕込まれている可能性が高く逆ストというシチュエーションは観念しにくいことから、特に【クリフォート】に関してはビュートが無かったから負けたという状況が多そうだということも考慮しています。HEROの盤面解決力の無さを補ってくれるカードであることもあり今回は採用確定枠としました。

《No.16 色の支配者ショック・ルーラー》
何かしらの種類のカードを使用不能にする裏の切り札です。【影霊衣】対策としては最高の性能を誇ります。
今期はフリーチェーンが多く採用されている環境のため割と簡単に処理されてしまう都合上サイドでも良さそうに思いますが、メインサイドはともかく絶対に入れておきたい1枚です。

《深淵に潜む者》
フリーチェーンでそのターンの相手の墓地利用を封殺します。対【影霊衣】【海皇】で強いです。《E・HERO バブルマン》《ブリキンギョ》《旧神ノーデン》を素材にすると打点が2200になるのもかなり良いです。
特に【海皇】に対しては《皆既日食の書》等を撃たれてもそのターンは凌げるためかなりの性能を誇るため、サイドに入れておくと必ず仕事が出来ます。

上記のカードの中+ダークロウ2枚目、プトレマイオス2枚目から環境や罠選択に併せてメイン、サイドを振り分けていくことになるでしょう。
逆に不採用となった《鳥銃士カステル》等はプトレマイオスと役割が被ることが多いということがやはり大きいです。また最近《暗遷士カンゴルゴーム》がサイドに入っている構築を見ましたが、これも単体除去対策としては優秀なので【インフェルノイド】【海皇】の流行や流行の罠から採用云々を考えていくことになりそうです。
またチェンジ先で言えば《M・HERO アシッド》も非常に強い効果を持っているのですが、枠の都合上と、バブルマンをxyzに使わずチェンジした方が良いシチュエーションがあまり多くなかったため不採用としています。

・手札誘発
HEROはバブルマンのssの条件から手札誘発は採用が難しいです。先攻展開に合わせるなら《エフェクト・ヴェーラー》ではなく《デモンズ・チェーン》の方が強固であること等プランとの兼ね合いもありますしね。とはいえ《幽鬼うさぎ》は【クリフォート】、《アーティファクト―ロンギヌス》《応戦するG》は【影霊衣】【インフェルノイド】、《増殖するG》は【星因子】等に刺さります。僕個人の使用感としては、《アーティファクト―ロンギヌス》《増殖するG》は発動タイミングを自分で選べるため最悪の事故を回避出来ることもあり採用圏内かなと考えています。特に最近【星因子】が若干増えてきていますし、《増殖するG》は1-2枚挿しておくのが良さそうです。

・結び;今期の展望について
今期、新弾により分布が劇的に変化するかと思われましたが他のテーマの強化がそこまででもなかったこともあり傾向自体はそこまで変わっていません。とはいえ新規カードを得た【インフェルノイド】に対して脆さを見せる【影霊衣】は若干減ってきており、これはHEROにとっては追い風です。とはいえ【星因子】【クリフォート】も無理なく《激流葬》を採用出来るテーマなので脅威にはなり得ます。その点を考えると、今期は「《トリシューラの影霊衣》等のモンスター効果をどう止めるか」というよりも「魔法罠をどのように踏み越え、また割っていくか」という方向へ採用基準が若干シフトしていくのではないかと予想して、今回の考察を終えたいと思います。
ここまで長々と読んで下さった方、本当にありがとうございました。そして長文乱文失礼致しました。
また環境について考えたこと等あったら、HEROに限らず次期以降にまた更新するかもしれません。その時はまたよろしくお願いします。

それではまた…
posted by gaspard at 13:23| Comment(1) | 日記 | 更新情報をチェックする

2015年04月18日

新弾前;今期のHEROの構築について2

こんばんは。gaspardです。思ったより遊戯王のモチベーションがあったみたいで、投稿が予想より早くなりました()

今回はタイトルからもわかる通りHEROの構築についての第二弾、魔法罠編となっています。前回も触れた通り今期のHEROのカード選択は「盤面を固める、展開補助」「盤面を返す」の二つでほぼ全てが説明できるため、今回の記事ではその順に役割分担して説明を加えたいと思います。またそのどちらにも分類できない《マスク・チェンジ》というキーカードについて、最後にその"扱い方"を少し紹介して終わる、という構成で行きます。

では前回と同様解説していきます。

・魔法、罠;「盤面を固める」役割
《月の書》《強制脱出装置》《破壊輪》
フリーチェーン除去です。相手の返し手に柔軟に対応でき、かつ「盤面を返す」という際にも役立つ、今期に合ったカード達と言えましょう。ただ「返す」と言っても、前二つはあまり解決になっていないことが多く(特に対【影霊衣】)、カードパワーという観点から見れば物足りなさはありますね。ただ今期の数少ない"強い"状況が多いカードですので複数投入必須とならざるを得ません。

《神の宣告》《神の警告》
カウンター罠。ミラー及び対【クリフォート】で特に活躍します。また最近《H-C 強襲のハルベルト》を搭載した【影霊衣】が増えていることも考えると、《禁じられた聖槍》による魔法罠ケアを許さないこれらのカードはかなり優秀です。しかし、【シャドール】や【影霊衣】のメインギミック等、「チェーンに乗る」ssを多用するテーマに対してはライフコストだけが重くのしかかってくるカードともなってしまうので、それらのデッキに対してはサイド後において抜く候補筆頭でもあったりします。

《禁じられた聖槍》
自分の、主に《M・HERO ダーク・ロウ》を魔法罠による除去から守ります。また相手の《マスク・チェンジ》にチェーンすることでダークロウ降臨を防げるので攻守両面にて活躍してくれるカードになります。最近はHEROのダークロウや《儀式魔人リリーサー》付き《クラウソラスの影霊衣》を突破するための《闇の護封剣》《皆既日食の書》の採用率が高まっていることもあり、複数投入必須の枠となりつつあります。
またこのカードに関しては他に重要な役割があります。それは「《励輝士 ヴェルズビュート》のefを無理矢理通す役割」「妥協召喚されたクリフォートモンスターを対象に、《スキルドレイン》にチェーンして発動することで下級で突破出来るようにする役割」です。今期のHEROは【影霊衣】を苦手とするため、どうしても構築がミラーと【影霊衣】対策に寄ってしまいます。すると採用が怪しくなってくるのが《サイクロン》等のカードとなるわけですが、このカード抜きで【クリフォート】の《スキルドレイン》を筆頭に数多く積まれる永続罠を踏んでいくのはなかなかに難しいです。そのためサイクロン抜きで盤面を突破する、或いはライフを取っていく為の重要なサポートカードとして扱うことも多いです。
因みによくある盤面、クリフォート妥協モンスター+《機殻の生贄》の布陣に対して《禁じられた聖槍》を発動するとモンスターの攻撃力は1000になるので、《禁じられた聖槍》込みで盤面を解決し得る下級はエアーマン、ドバーグ、カゲトカゲ(、ブレイズマン、ダイヤモンドガイ)になります。ここでも《ブリキンギョ》と《ゴブリンドバーグ》の小さいながらも無視出来ない性能の差が見えてきますね…。

《虚無空間》
ss封じ。ご存知ダークロウ虚無。言うことなし。1枚になったぶん組み込みやすくなりましたね。

《デモンズ・チェーン》
ef無効+攻撃封じ。私見ですが、このカードは今期過小評価されているのではないかと考えます。このカード、《禁じられた聖槍》で無効になっても次のターン以降残り続けるのでダークロウ対策としては最高峰のカードですし、加えて先攻展開から場を固めるときに出すことの多い《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》と抜群の相性を誇ります。言うまでもなく対【影霊衣】では撃ちどころに事欠きません。とはいえリリーサークラウソラスに対しては無力なので頼り切るのは考えものですが、1-2枚入れて損するカードではないのかなと思います。

《昇天の黒角笛》
主にxyz封じ。先攻展開に対する解答としてxyzが用いられることの多い現環境にマッチしています。効くデッキとそうでないデッキがはっきりしているのでサイドプランにとどまりますがかなり強いです。

「展開補助」
《ソウル・チャージ》《死者蘇生》《簡易融合》/《リビングデッドの呼び声》
蘇生カード。前3枚は説明不要なレベルで高いスペックを持ったカードで、特に《ソウル・チャージ》に至っては先攻プトレルーラーダークロウ等実質先攻1killのような場をも作り出してしまうため採用しない意味がありません。
リビングデッドに関してですが、このカードは、相手の罠、特に《激流葬》に対して強く出ることが出来るようになる点が評価出来ます。《星守の輝士 プトレマイオス》が全体除去を受けたときに《サイバー・ドラゴン・ノヴァ》に進化してそのエンドフェイズに蘇生、返しで《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》で蓋をするという流れは相手にとって厄介極まりないでしょう。相手ターンに使えるぶんかなり小回りが利くカードなので採用の優先度は高めです。

・魔法、罠;「盤面を返す」役割
《ブラック・ホール》
盤面を返すと言えばこれ。取り敢えず入れておけば仕事してくれます。

《禁じられた聖杯》
ef封じのコンバットトリックです。《デモンズ・チェーン》よりもプトレマイオスを返すのに特化した性能のためこの項目に入れてみました。ダークロウとの相性はあまり良くない(400upで打点突破を許しやすくなる)ですが取り敢えず返さないと話が始まらないことが多いHEROというデッキにおいてはそこそこ強く使うことが出来ると思われます。

《皆既日食の書》《闇の護封剣》
《グングニールの影霊衣》《トリシューラの影霊衣》による妨害を許さない間接的な返し札。後者はサイクロンに引っ掛かり前者は何らかの理由で返しきれなかったときのリスクがあるため一長一短です。シェアを考えるとその性能からメイン投入も考えられるカードですね。

ここから不採用となったカードとなります。サイドプランとしての採用なら十分にあり得るカードも含まれます。

《激流葬》
お手軽全体除去。HEROメタとしてかなりの採用率を誇りますが、逆にHEROで採用するのは厳しいと思われます。それは上記の採用基準の両方を満たさないからです。「固める」ためのカードではないのは誰の目から見ても明らかなのでそこは置いておくとして、「返す」ことにならないのは何故か。
後攻で激流葬を置いてターンを返す状況を想像してみます。まず激流葬1伏せならプトレマイオスは《セイクリッド・プレアデス》に進化して手札に戻して返しで安心して1killされます。では激流葬+1伏せの場合。これならプトレマイオスはノヴァに進化、返しでインフィニティになることが多いです。この際、ここで激流葬が撃てる状況というのはもう一枚の伏せが効果無効系であること或いは大本命であることですが、後者は今期の罠の刺さり具合を鑑みるにあまり状況として考えにくいため前者に絞ります。するとこれは激流葬が効果無効系と同時に引かれる前提のカードでしかないことを意味することとなり、2枚の伏せを使わされた挙句その後のエアーマンが止まりません。ではエアーマンnsまで待つのかというと、ダークロウインフィニティでのビートを許す結果が目に見えているため怪しいです。これ以上相手が動かなければ自分のnsに合わせなければならなくなるのも考えものですからね。【星因子】【シャドール】等と異なりnsをかなり大事にする、盤面を固めるためのデッキであることから生じる問題点と言えましょう。
以上をまとめると、このカードのHEROで使う際の弱点は効果無効系とセットで引かないと強く撃つことが難しいのにも関わらず相手のプレイ次第ではかえって自分の動きを制約してしまうというもので、リスクリターンが釣り合わないため不採用としました。リビングデッドと共に伏せてプトレマイオスを巻き込んだときの被害を減らせるから良いじゃないかという反論もあり得ますが、そのシチュエーションもやはり"たられば"でしかないです。《始祖の守護者ティラス》の枠を取るのも厳しいですしね。

《聖なるバリア―ミラーフォース―》
攻撃反応。ダークロウと相性が良いのですが、ハルベルト入り【影霊衣】の登場によりxyzに反応しないこのカードの優先度は落ちました。サイド後でなら輝けますが対【影霊衣】【海皇】では《ダイヤモンド・ダスト》、対【クリフォート】では《サイクロン》系統といったところと枠を競合することになるでしょう。

《奈落の落とし穴》
ns、ssに反応。ビュートの効果が止まらないため先攻展開で蓋をするというコンセプトに従うならば必然的に優先度は下がることになります。ただ【海皇】【クリフォート】相手にはそこそこ強いのでサイド後は有用であり、これも枠との相談になります。

また《サイクロン》《ギャラクシー・サイクロン》等の魔法罠除去も候補ですが、これに限っては構築のバランス等からメインサイド、或いは採用枚数まで変わってきてしまうためここでは候補ではあるという点を言及するにとどめたいと思います。

《貪欲な壺》《貪欲な瓶》
リソース回復手段。前回も触れましたがこのカード、先攻展開と返し手のどちらにも直接的には結び付きません。これは初手に引いた場合、相手の序盤の攻撃を凌ぐ、或いは返すのを手札が一枚少ない状況で行わなければならないことを意味します。環境トップ勢の面々を見回しても盤面を返す能力或いはライフカットのスピードが凄まじいものがひしめき合う状況にてこのようなカードを採用するのは厳しいと言わざるを得ません。

以上で魔法罠の採否の解説を終わりますが、最後に、上記どちらにも分類されなかったキーカード《マスク・チェンジ》についてプレイ面で少し…

皆さんはマスクチェンジを撃つタイミングについてどのように考えていますか?適当にぎりぎりまで待っていませんか?アドバンテージを取りたいからぎりぎりまで待つということ、これが本当にベストなのか、ということについての疑問です。
ここまで言えばもうお分かりでしょう。今期のマスクチェンジを撃つタイミングは8割方相手のスタンバイフェイズです。その理由をぎりぎりまで待った場合どうなるかという点を踏まえつつ説明します。
まず対【海皇】において、手札からの《水精鱗―メガロアビス》ssという不意の負け筋を潰すことが出来ます。これは海皇モンスターの墓地発動効果を誘発させないためにも非常に有用ですし、そもそもメガロアビスのサーチにより簡単にダークロウの打点での突破を許してしまうということはかなり問題です。これはシェアに関わらず環境にこのようなデッキが存在する以上"やるべきこと"だと考えます。
次に【影霊衣】の《ブリューナクの影霊衣》スタートの際の墓地リソース確保を防げます。ただでさえ苦手としているデッキだからこそ不注意による負け筋を作るのは得策ではありません。これも「制限カードだから良い」のではないです。
また《禁じられた聖槍》を併せて伏せていた場合に《皆既日食の書》等からダークロウを守れます。逆にマスクチェンジをスタンバイフェイズに撃たないと、チェーンの途中に別の処理を挟むことは出来ないので《皆既日食の書》にマスクチェンジをチェーンしようがしまいが、処理後には自分の場には裏守備モンスターしか残りません(因みにマスクチェンジ→相手チェーン皆既日食の場合でもダークロウは問題なく出ます)。これも相手側の「盤面解決」という観点から見れば完全にプレイミスとなってしまうところです。
最後に、これが一番大きいかもしれませんが、《ライオウ》によるサーチ妨害を許さずさらには場に出すことを躊躇させることが出来ます。サイドプランとして増えてきつつある《ライオウ》。これに対して無策であることは、無駄に《セイクリッド・プレアデス》によるバウンスを強制され、結果的には場がガタガタになってしまいます。それを「カードを失うことなく」、「発動するタイミングだけで」ケア出来るのですから是非ともやっておきたいところです。
以上の点を考えると、少なくとも【海皇】【影霊衣】【インフェルノイド】【HERO】と対戦する際はスタンバイマスクは必須です。先攻展開でミストマスクが揃った場合は相手のデッキがわからないなら取り敢えずダークロウになっておくのが無難ということになり、サイド後は相手のデッキ次第でぎりぎりまで待つかどうかを決めると良いでしょう。


今回は以上となります。次回は最終回、手札誘発とエクストラデッキについてです。

長文乱文失礼しました。ではまた次回お会いしましょう…
posted by gaspard at 02:14| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

新弾前;今期のHEROの構築について1

こんにちは。gaspardです。色々忙しくて最近CSに出ることが出来ていないのですが、環境については自分なりに考えているつもりですので今回は様々な経緯を経て環境トップとなったHEROについて考察していきたいと思います。
何故このタイミングなのかということについてですが、タイトルにもあるように近々新弾が発売されます。ここでインフェルノイドやら何やらが強化されるようですが(情報は4/16時点)、これにより環境が大きく変わると予想されるからです。最近は特にその傾向が見られますしね。ということで今期の総まとめ、或いは来期の構築の一助となれば、ということで投稿に至った次第です。

さて、前回のAFの記事がなかなかに好評を戴いた(ありがとうございます)ので同様のスタイルで行こうかとは思うのですが、今回は如何せん環境トップということもあり、普通に紹介していくだけでは所謂「常識レベル」のことが増えてきてしまうことは容易に想像できます。そのため本記事では、出来る限り"常識"を疑う、つまりテンプレートとされる組み合わせ及び採用枚数について既存のものに限定せず、より良いプランがあるかもしれないというスタンスで考えていけたらと思います。

今回はまず【HERO】というデッキの特徴と使用することのメリット・デメリット、加えてモンスターとそれに関係するサーチカードになります。

では早速…

・概説;【HERO】の特徴、今期このデッキを使う理由
去年の夏、《E・HERO シャドー・ミスト》《M・HERO ダーク・ロウ》の登場はHEROというデッキの性質を「メタビート」的なものに変質させました。墓地利用を一方的に封じられる上にサーチカードをも妨害するその制圧力は「雑に強い」という言い方がピッタリでした。
しかしそのようなカードを擁するテーマが何故環境トップに居なかったのか、それは「リソースの切れやすさ」「(テーマ内での)盤面解決能力の無さ」の二つの点に集約されます。前者は《E・HERO バブルマン》の召喚条件やそもそもテーマ内にサーチカードが多いことから逆に生じてしまう問題点であり、そのために無限とも思えるリソースを誇る【シャドール】【クリフォート】【影霊衣】に後れを取っていました(相性の問題は別として)。より問題なのが後者です。キーカードとなるダーク・ロウの攻撃力は2400しかないため打点での突破が容易な割に、その打点の突破は《マスク・チェンジ》から出てくる最高打点が《M・HERO 闇鬼》の2800である(攻撃表示なら《M・HERO アシッド》で2900までなら突破可能だが素の最高打点は闇鬼)ことから押し負けることが多いです。《励輝士 ヴェルズビュート》《H-C エクスカリバー》等により突破することも可能ですが如何せんそれ頼みだと妨害に弱い…。制圧力を売りにするデッキなのに肝心の制圧力が微妙で、しかも返されると捲るのが難しい、という点が決定的な弱点として存在したために、返し性能が高くかつ返されにくい場を作るのが容易な【影霊衣】に滅法弱かったりしたわけです。

では何故今期HEROが環境トップに立てたのか。それは(勿論他の弱体化等ありますが)「先攻展開に特化することで以前とは別次元の制圧力を遺憾なく発揮できるようになったから」です。《星守の輝士 プトレマイオス》、このカードの登場によりHEROはダーク・ロウの横に《セイクリッド・プレアデス》《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》といった更に制圧力を高めるモンスターを置くことが出来るようになり、所謂「先攻ゲー」に持ち込みやすくなりました。"ダークロウプトレ+罠2枚"、こういった布陣が簡単に敷けるようになったことで制圧力や対応力が段違いになったのです。

そのような事情を考えると、HEROを使う意味は一重に「先に展開してからの制圧」、これに尽きます。テーマ内で新たな盤面解決札が出ていない以上、先に挙げた弱点のうち二つ目は全く解決されていないからです。序に言えば一つ目に関しても何も変わっていません。単に「リソースの少なさを制圧力でごまかせるようになった」だけです。

何故長々とこんなことを説明したかというと、今期のカード選択の基準がこの考察からおおよそのところでわかるからです。即ち、今期のHEROのカード選択の理由は
1.先攻展開補助、盤面を固める
2.相手の先攻展開を返す、盤面解決
この二種類以外はほぼないと言ってよいです。他のカードを初手に持っていた場合、先攻後攻どちらを取るにせよ完全に浮いてしまうからです。例を挙げれば、(後にまた触れますが)"HEROはリソースが足りなくなりやすいから《貪欲な壺》を採用する"、このようなことは(僕個人の意見ですが)200%あり得ないということです。

概説はこのくらいにして、モンスターの紹介に移りたいと思います。

メインギミック;HEROモンスターとそのサーチカード

《E・HERO エアーマン》《E・HERO シャドー・ミスト》
デッキのキーカード二種にして潤滑油です。特に後者、これがあるからHEROを組む意味があると言えるくらいのスペックを持っています。後者を如何にしてssしてダーク・ロウに繋ぐかが鍵となります。
シャドー・ミストに関して、その枚数は若干問題にはなりますが、個人的な意見としては事故を起こした状況でも最悪戦闘破壊されてエアーマンに繋げますし《ゴブリンドバーグ》《ブリキンギョ》と共に引けると強いことを考えるとフル投入が無難でしょう。

《E・HERO バブルマン》
xyz召喚のお供です。先攻ダークロウ→ミストでエアーサーチ→次のターンエアーでバブルサーチしてss、4xyzの流れはわかりやすい強さです。手札事故の状況でも無理矢理プトレマイオス等のxyzに繋げられるのでこれも確定で2枚です。

ここから選択肢

《E・HERO ブレイズマン》《D-HERO ダイヤモンドガイ》《D-HERO デビルガイ》
上記6枚だとリソース不足だと思ったときの7枚目の選択肢。ブレイズマンは先攻で《マスク・チェンジ》と併せて引いていると4枚目のシャドー・ミストになれます(エアーマンサーチまで含めて)。事故回避という意味ではこのカードが無難でしょう。ダイヤモンドガイに関しては、《ソウル・チャージ》《リビングデッドの呼び声》等蘇生カードが絡んだ時に複数回効果を発動出来、厳しい場面でも本当に薄い勝ち筋を拾うことが出来ますし、加えてブレイズマンのように効果を使った時の制約がないので中盤は完全に出して適当に効果を使ってxyz、という流れが作れます。ブレイズマンと異なり《エフェクト・ヴェーラー》を受けてもダーク・ロウに繋げられるという殆ど無視出来るメリットも一応あります。しかしやはりロマン枠の域を出ないかな…。最後のデビルガイについては、天敵である《ユニコールの影霊衣》《クラウソラスの影霊衣》を一時的に除去しつつダークロウに繋げられます。2ターン後に帰ってきてしまいますが盤面が返ればHEROのライフカットのスピードは随一なのであまり気になりません。とはいえ最大の欠点としてレベルが4ではないのでxyzに使えないということがあります。手札事故を誘発してしまうので採用圏内かというと怪しいでしょう。

《E-エマージェンシーコール》《増援》/《ヒーローアライブ》
サーチカードと直接リクルートするカードです。後者に至っては一枚でダークロウにアクセス出来るという破格の性能を誇るため3確、前者も金魚ドバーグとの兼ね合いで多めに積むことが望ましいです。

モンスター;テーマ外
《ゴブリンドバーグ》《ブリキンギョ》
手札からシャドー・ミストをss出来るカードです。お手軽にダークロウにアクセス出来るため非常に相性が良いです。既存のレシピだと金魚はサーチ出来ずかつエアーのサーチ効果がタイミングを逃さないので3、ドバーグは増援でサーチ出来エアーがタイミングを逃すので1の計4といったところですが、ここでこの比率が最も適切なのかを環境を踏まえて考えてみたいと思います。
今期、HEROの先攻展開を返せるカードとして注目されているのが《激流葬》です。このカード、HEROはケアする手段が殆どないため非常に効果的なのですが、ドバーグから入ることでこのカードは撃ちどころを失います。というのもミストssに対してはタイミングを逃し、ドバーグ効果にチェーンするとダークロウをそもそも処理出来なくなるからです。ここで思い出したいのが、HEROの最大の弱点と上に記した「盤面解決能力の無さ」です。ドバーグはこの点、環境的にかなり信用度が高い激流葬を透かしながらお手軽に盤面を返せる《励輝士 ヴェルズビュート》に向かえるため非常に返し性能が高く優秀だと僕は考えています。とはいえ被って引くと当然エアーマンと共に出さなければならない場面も増えてしまうことを考えると、今期の適正枚数はドバーグ2金魚2ではないかという結論に至りました。

《召喚僧サモンプリ―スト》
魔法をコストにシャドー・ミストをssしてダークロウに繋げます。手札誘発を警戒してか(実際当てられたら相当痛手ですが)採用しない構築も散見されますが、アライブと同様下準備が要らないカードであることを考えると事故軽減のために何としても入れておきたいです。

《カゲトカゲ》
ミストやエアーと共に出してプトレマイオス等のxyzに繋げます。最近採用されているレシピをちらほら見かけるようになってきましたが、このカード、返し性能と先攻展開補助を担えて非常に強いです。バブルマンの召喚条件のせいで4xyzの時は手札を場に出していることが多いHEROというデッキにおいて、デメリットなしでビュートに繋がるカードが何枚あるか、4枚か6枚かというのは本当に大きな差となって表れます。僕個人の意見としては、このカードに関しては3枚は多すぎるけれども1-2枚は採用確定といったところです。

※手札誘発に関してはモンスターではありますが別の項目で、ということにします。

以上、如何でしたでしょうか。次回は残りの魔法罠等について考察していくことにします。

長文失礼しました、それでは…
posted by gaspard at 10:42| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする