2016年10月26日

【Le Dernier Festival 前編】10パートナーズ選定意図等

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こんにちは。gaspardです。

今回は僕が主催した特殊ルールの10パートナーズ大会にプレイヤーとしても参加したのでその振り返り記事となります。内容は全編に分かれ、前編は10パートナーズの選定意図と大会環境を(実際のパートナーズを見る前に)どのように考察していたか、中・後編は実際に試合をこなすにあたって考えていたメタと試合経過、反省等になります。本大会を「ORAS環境、そして6世代最後の宴」と謳っただけあって非常に興味深い内容になっていると思うので最後までお付き合い頂けると幸いです。


1、前提;ルールについて
前記事で詳しく纏めてありますが今回最も重要になってくる情報としては以下の3つがあります。

 ・10パートナーズ内に「メガ進化可能なポケモン」は4体まで
 ・10パートナーズ内に「S17終了時のシングルレートにおけるKP12位以内のポケモン」は5体まで
※KP12位以内:ガブリアス/ガルーラ/ゲンガー/ファイアロー/クレセリア/ゲッコウガ/ボーマンダ/マリルリ/化身ボルトロス/バシャーモ/ギルガルド/水ロトム
 ・対戦にあたって自由枠を1体まで使用可、自由枠にメガ進化ポケモンを採用可

以下の考察ではこれを前提とした議論をしておりますので踏まえておいてください。

以下常体




2、10パートナーズ考察、選定順序
今回のルールにおいて僕が最も大きいと思った点は「ガブリアスがメガ進化可能である」こと。このポケモンは電気無効枠としては最高クラスの汎用性を持ち、かつ居るだけで僕が使い慣れているリザードンに対する強力な選出抑制となる。ルール上こいつはKP12位以内枠、メガ進化可能枠の両方を使ってしまうため採用した瞬間に残りの9体の決め方をかなり窮屈にしてしまう。詰まるところ10パートナーズにはガブリアスは入りづらいことが予想された。
この時点でKP12位以内に入っていないメガ枠としての《リザードン》採用が真っ先に決定する。このポケモンはメガ進化確定でありながらXかYかによって全く違う動き方をし、かつXであれば耐性を生かした鬼羽や竜舞or剣舞によるアタッカー運用、Yにしても鬼羽、身代わりの有無等型もそこそこ豊富。メタゲームにおいて型読みをされづらく手札が多いポケモンの強さは言うまでもないので、このポケモンが「考察段階で」刺さるという点については自信を持っていた(あくまで”考察段階”。重要)。
そして同時にエース採用するにあたってのガブリアス受け、その他重くなってきそうな物理ポケモンの対策として《クレセリア》も確定。このポケモンに関しては、圧倒的な耐久のお陰でメタによる「想定外」を減らせることに加え、自由枠と合わせた並びの多さ(クレセクチート、ヘラクレセ、クレセドランetc.)も魅力的であった。


ここまでは一瞬で決まるも次の、そして考察にあたって最大ともいえる問題が

「ガルーラ、ゲッコウガをパートナーズに採用するか」

ということ。この点は非常に悩ましかった。
その技範囲と火力から、ガルーラはメガ、ゲッコウガは非メガのメタゲーム最強のポケモンであり、10パートナーズに入っていたら真っ先に警戒される存在である。ただ、今大会では(某実況者大会と異なり)自由枠でこれらのポケモンを採用出来るため、10パートナーズには敢えて選ばずこの2体以外への対策に気を取られているところに自由枠で、という戦術も考えられた。またパートナーズに採用する場合KPとの相談も当然しなくてはならない…。
結論から言うと《ガルーラ》《ゲッコウガ》はパートナーズに入ることになった訳だが、その理由としては「相手のメタが読みやすくなる上にその想定の上を行くメタを用意しうるスペックがあると感じた」から。例えば相手のパートナーズにガルーラ対策として有名な駒がバシャーモ、クレセリアの2体のみであった場合。身代わり地震グロウ秘密という型にすれば単体で対策出来るということは明確であるため、実際の試合で初手でガルーラとバシャーモが対面したとき、実際にはこちらが身代わりを持っていなかったとしても相手側は最早有利とは言えなくなる。ゲッコウガに関しても「悪の波動、ダストシュート、草結びetc.を覚えているかどうか」「持ち物がラムか襷かそれ以外か」等で似たような問題が生じる。その前提で相手の戦術を考えるなら、自由枠を含め相手のメタを当てれば絶対的なアドバンテージになり、外しても相手の考え次第では自滅を狙えることになるという、メタゲームを行うにあたっての「保険」として採用しない手はないと感じた次第。


ここまでで図らずもガルクレセ、リザクレセという有名な軸が出来たので次に考えたのが電気枠。ここでの候補は化身ボルトロス、ライコウ、水ロトムの3体だった。ここでは相手の電気枠に打ち負けないこと及び型の多さから《ライコウ》を採用。眼鏡型、壁貼り型、残飯身代わり型という大きく3つのテンプレを有し、そのうち前2つは他のサポート、最後はエースとしてという全く違う2つの方法で採用できる点を高く評価した。ボルトロスはどの型にするにせよ自由枠まで考慮すると悪戯心電磁波を用いたサポートに寄りがちであること(=相手のメタを外すのが難しくなる)、水ロトムはファイアローの一致技を確実に受けられる貴重な枠ではあるもののSの種族値に不安がある他命中率に関しても信用ならないことから不採用となった。10パートナーズに化身ボルトロスが多く採用されるだろうからという読みも当然あった。


ここからは補完になるが、草枠と鋼枠は絶対に欲しいと考えていたこともありそこの選定を次に考えることに。結果として草枠に選んだのが《エルフーン》、鋼枠が《ギルガルド》となったが、両者ともに固有のタイプを有し、型次第では相手を半壊に追い込めるスペックを持つため、相手のメタがさらに読みやすくなることを期待しての採用だった。
個々についてそれ以外の着眼点に触れると、まずエルフーンに関しては悪戯心持ちで最高のS種族値を有することもありゲッコウガと併せての毒菱展開も密かに狙っていた。加えてライコウ同様高いサポート性能を有する点も評価できる。追い風、アンコール、挑発、痺れ粉(電磁波と異なり地面タイプにも通る)etc.といったラインナップは自由枠を利用した起点構築、S操作等こちらに様々な選択肢を与えてくれる一方で相手からは(嵌め戦術の印象が強いこともあり)その思惑が見えづらい。正直非メガの草枠で10パートナーズについて迷ったらこいつ一択だろうというくらいには信頼していた。
ギルガルドについては型次第でガルーラ、ゲンガーの両者に対面で勝てる可能性がある点が大きく、また自由枠で選択されやすいルカリオ、へラクロス等を抑制出来る。またサイクル勝負になった際に竜技の一貫切りを数値の低いエルフーンのみに任せるのが不安だったという消極的な理由も…。それ以外に、メタゲームでは大変有用な半減実と最もマッチしたポケモンであることにも触れておく。「身代わり搭載で有利な択勝負に持ち込める」という一般常識はことメタゲームにおいては甘えでしかない。このことは今後パートナーズ制大会に参加される方の参考になればと思う。


この時点でKP12位以内の枠をガルーラ、クレセリア、ゲッコウガ、ギルガルドの4枠消費、メガ枠をガルーラ、リザードンの2枠消費していて残り3体。つまり残り3体のうちにメガ枠を2体、KP12位以内ポケモンを1体まで採用できるということ。ここまでを踏まえると先に触れた最強の地面枠《ガブリアス》を採用する余裕があることに気付く。クレセリアがいる時点で物理受けとしてのカバルドン採用は不要、起点作成もエルフーンで出来ることからも主人公が入らない理由は見当たらなかった。


後のメガ1、非メガ1は型の読みづらさと自由枠との兼ね合い、採用が予想されそうなポケモンに対する牽制の意味も込めて《チルタリス》、《ポリゴン2》をそれぞれ採用。チルタリスについては物理なら抜きエース、特殊なら耐久を生かした毒羽というように型次第で役割対象が大きく変わってくる他、使えるポケモンが限られる大会において刺さることの多いバシャーモのストッパーになれる点、そして音技を持っており害悪戦術に対する耐性を持っている点を評価した。ポリゴン2については自由枠からの採用も検討したが、それ以上にクレセリアとの並びから強烈に自由枠クチート、へラクロス等を用いたトリル軸を警戒させることが出来るかなと思いパートナーズに組み込んだが、この点に関してのみ再考が必要だったかもしれない。というのもトリル軸に関してはメタゲームではキノガッサの胞子等メジャーな部分での対策が難しくない点を踏まえると、こちらに不利な考察勝負を強いられることになりかねず積極的には採用できなかったからである。この代わりに入れるべきだったと思う候補としては、このパートナーズの基本を崩さないのであれば火ロトム、スイクン(ここまで優先度高め、アローストッパーになりつつゲンガーに不利ではない)、ウルガモス、ローブシン(それぞれ技範囲が優秀で奇襲要員になり得る、ただしアローに弱い)、ドリュウズ(自由枠と併せた天候エースにもなれて自由枠バシャーモからのバトン先にも)といった辺りだろうか。


ということで結果的に僕のパートナーズは
ガルーラ、ガブリアス、リザードン、チルタリス(メガ枠)
ゲッコウガ、ギルガルド、クレセリア/ライコウ、エルフーン、ポリゴン2
の10体となった訳である。




3、大会環境考察
まずパートナーズの傾向についてだが、KP12位以内で優先的に採用されるであろうポケモンとしては化身ボルトロス、ファイアローを真っ先に考えた。この2体はエースとしてもサポート役としても優秀であると一般的に考えられており何より先制技という「想定外」を抑止できる強力な武器を持つ。そのためパートナーズ全体でこの2体への一貫を作らないような構成にはしたつもりである。それ以外だとギルガルド、水ロトム辺りが多く採用されるかなという予想はあった。一方でガブリアスは前述の通りほぼ選択されないと見ていた(その代わりの地面枠にマンムー、霊獣ランドロス辺りが来るだろうということも)。またマリルリに関してもボルトにバシャーモ対策を任せられることから優先度は下がりそうだと感じていた。
メガ枠についてはガルーラ、ゲンガー、ボーマンダ、バシャーモを重く見ていれば大丈夫だろうということ以外はそこまで考えてはいなかったが、地面枠ガブリアスの代わりにドリュウズが採用されていた場合相方のバンギラスと共にバンドリ、逆バンドリの線が出来る点に関しては、KP12位以内の枠を圧迫しないことから(身内読みという点を除いても)非常に警戒していた。後はサーナイト、リザードンは要注意といったところだろうか。
KP12位に入らない非メガについては前述のマンムー、霊獣ランドロス(地面枠)とキノガッサ(草枠)、ニンフィア(フェアリー枠)はまあ妥当なところとして入ってきそうだなと。それ以外はギミックや各人の好みの問題になるのでこれ以降は逆に考えないことにしていた。


自由枠については、「ここにガルーラが来るのかどうか」という最大の関心事について僕の考えは当初から今まで「ノー」であった。というのも、ガルーラに弱いポケモンをパートナーズ全体で呼びつつガルーラを通す流れは考察段階で真っ先に警戒されるし、それ以上にパートナーズにガルーラを採用しないことによるデメリットの方が大きいと考えられたからである。上記の通りメタを張られてもなお仕事が出来るのにパートナーズに採用しなかった結果、例えば相手のパートナーズの積みエースがどうにも止まらないから自由枠で猫不意ガルーラを使う、といったスタンスはあまりに消極的すぎるし何より選出抑制にしかならず自由枠の無駄遣いである。


その前提で僕のPTに対しての(ガルーラを除く)自由枠として考えられたのが以下のポケモン達である;
マリルリ、メガハッサム、(身代わり持ち)メガバンギラス、パルシェン、ファイアロー[数値受けで止まりづらい積みエース]
ガブリアス、(スカーフ)マンムー[リザードンが重い場合の対策]/メガフシギバナ、メガゲンガー[エルフーンが重い場合の対策]
ヒードラン、スイクン、ニンフィア、ナットレイ、(毒キンシ持ち)ギルガルド[耐久ポケモンへの牽制役]
ここを誘った上で対策するという形が理想だと考えていた。




4、差し当たりの結びとして
以上が僕がLe Dernier Festivalに参加するにあたって、考察段階で前提として考えていたことになります。10パートナーズルールに更に制限を設けるという形でかなり特殊な内容にはなっているかと思いますが、一方でメタゲームに対するスタンス等他の大会でも役立ちそうな事項をも意識して多く盛り込んだつもりです。何か少しでもここまで読んで下さった方にとって参考になる部分があれば嬉しく思います。

中・後編は実際のパートナーズに対する考察と試合内容、それに対する反省及び(主催としての)大会の総括になります。そちらの方も楽しみにして頂ければ。
それではここまでお付き合い頂きありがとうございました。そして長文乱文失礼致しました。


中編に続く。

posted by gaspard at 17:49| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする