2017年09月11日

S5終盤使用構築;選出強制受けサイクル~受けと“顔”の邂逅~(サブ最高2069最終2065、メイン最高最終2007)

trainercardS5.png


こんにちは。gaspardです。

今回はS5の構築記事になります(大会記事はもう暫くお待ち下さい)。S4は最高1950最終1800台と散々な結果だったので、久しぶりに構築記事を書ける喜びを噛み締めながら筆を進めています。2000って近いようで意外と遠かった…。

では早速始めていきます。


以下常体



環境でブルドヒ入り受けサイクルを使うにあたって、S4終盤から増えた残飯テッカグヤ+HDポイヒグライオンという同系統の受けの並びが非常に厳しいことがずっと気になっていた。テッカグヤの宿り木による削り、居座り性能とグライオンのギロチンによる役割破壊があまりにも優秀で、最早受けを使うのであればこちらが主流なのではないかと思えるレベルで多くマッチングしたし、かつ戦績も散々だった。ただこの並びは対面構築への耐性に不安が残り自分としては使う気になれなかったので、どうにかしてブルドヒに軸足を置きつつ補完枠で受けサイクルにも強くなれないかを模索したところ、補完として水Zパルシェン格闘Zor氷Zフェローチェの何れかを使うということがまず候補に挙がった。
ただ両者ともまだカグヤに明確に強いとは言い難く、それ以外にも懸念点が多く見つかって採用にまでは至らず。そして色々考えた結果見出した対策法が、「カグヤを吊り出すorグライに受け出すところから身代わり守るの起点に出来るオニゴーリが最強なのではないか」ということ。逆に言うとここまでしないと流行りの受けに勝てないということでもあったのだが…

すると残飯をこちらに取られるため元々使っていた鋼枠としての残飯ギルガルドの持ち物の変更を迫られる。ただこの枠がギルガルドのままだとすり抜けシャンデラやその他炎技の一貫が凄まじいことになり勝ちにくそうだと感じたこと、ゴーリを使う以上ウルガモス辺りにも隙を見せる訳にはいかないことからそもそも鋼枠をヒードランに替えることで様々な問題を一挙に解決。これにより重くなるグロスへの回答として先日の第3回バトンタッチオフではHBポリゴン2を使用したが、どうにもギミック系の構築に対するメタが薄いなと感じたのと電気の一貫のせいでゴーリ展開が蜻蛉ルチェンにより崩されると気付いたのとで、マンダグロスを両睨みしつつ起点にならない電気の一貫を切れる枠としてHDベースメガハガネールを採用して並びが完成した。

そしてマンダゴーリという並び以外にも、受けサイクルとしての質を落とさない程度にS操作によるゴーリの起点作成をPT全体で意識し、どの3体を選んでも戦える、ゴーリ@2という選出の時にもゴーリが自然と入ってくるような構築を心掛けた。

ということで以下個別解説に入る。


ボーマンダ@ボーマンダナイト

無邪気 威嚇→スカイスキン
捨て身タックル 大文字 ストーンエッジ 羽休め
171(4)-194(228)-151(4)-143(20)-99-189(252)
調整
A 耐久無振りメガルカリオを捨て身タックルで確1
 耐久無振り霊獣ボルトロスをストーンエッジで確1
C H振りテッカグヤを大文字で最低乱数2連以外2発
S 最速
残りHB


受けサイクルのメガ枠と言えばこいつ。最速両刀メガボーマンダ、今期も左上。

霊獣ボルトロスで受けサイクルを見ている人があまりにも多かったので耐久無振りなら確定で飛ばせるエッジを採用した。これによりバシャバトンからのボルトという流れも崩壊させることが出来るため、非常に有用だった。ボルトにエッジをほぼ外さなかったのは本当に偉かったと感じている。
文字は当然ながらゴーリ及び受けサイクルの天敵であるカミツルギへの遂行技であり、最速を考慮されないこともしばしばあったので、その際はS種族値の†差†を教えて差し上げた。

受け出しの際の急所被弾等芸人っぷりを発揮し続けたポケモンであるが、代わりはいないのでこれからも頑張って欲しい。



ヒードラン@突撃チョッキ

臆病 貰い火
噴煙 ラスターカノン 大地の力 岩石封じ
187(164)-99-127(4)-165(116)-128(12)-136(212)
調整
HD 眼鏡カプ・テテフのサイコキネシスをGF回復込で余裕を持って3耐え
C(+A) ステルスロック+岩石封じ+大地の力で耐久無振りメガゲンガーが確定
 岩石封じ+大地の力で耐久無振りメガリザードンXを5割程度の乱数で落とせる
S 最速70族抜き抜き、岩石封じ込みで準速フェローチェ抜き


速いチョッキヒードラン。受け構築のヒードランはSは振っていても110程度であることが多いため、まず抜かれないと思っている最速カグヤ、そのラインを抜いているレヒレ等を抜いて手痛い一撃を与えられる。

まず持ち物をチョッキにした理由については、ゴーリ+ブルドヒという並びにゲンガーが刺さりすぎているためそこに隙を見せないことが必要と考えたことに加え、役割破壊Zにも屈しない耐久が求められたから。
そしてこのSラインの意味についてだが、封じとの相性及び前述のカグヤレヒレとのマッチングは勿論のこと、遅いガルーラ等物理アタッカーに上から噴煙火傷を引いて無理矢理起点にするという動きが可能なのではないかと思いここまで伸ばしている。これによりゴーリとの同時選出に限らず通常のブルドヒドラン選出でも思わぬ勝ち筋を拾うことが出来て強力だった。因みに炎技がマグストでないのでクチートを一発で落とせないが、そもそもクチートはゴーリで見れば良いので考慮すること自体が不要であり、寧ろテッカグヤに対して技外しからの身代わりで勝てなくなる等の事態の方が余程重大なので命中安定かつ追加効果も強い噴煙にするという選択自体は間違っていなかったはず。

剣舞ニトチャリザードンでブルドヒを見てくる相手にはニトチャのタイミングで後出しして封じ→大地で落とせればほぼほぼ無償突破が可能で、前述のように合計ダメージは中乱数程度だが基本少し削れた状態になっていることが多い(ブルルの草技に後出し等)のでリザードンを突破する際に火力不足を感じたことはなかった。

このPTの紛うことなきMVP。正直ブルルより出していたかもしれないと思う程には環境に刺さっていた。



カプ・ブルル@マゴの実

意地っ張り グラスメイカー
ウッドホーン 守る 岩石封じ 宿り木の種
177(252)-176(76)-146(84)-*-124(68)-99(28)
調整→S2のものと同じなのでそちらを参照;http://gaspardutd.seesaa.net/article/448333338.html


いつものブルル。フィールド要員とは言わせない、対面性能抜群の調整。

元の技構成の馬鹿力を守るに変更しているのは飛行Zランドロス&ギャラドス意識。これらのポケモンがブルルと初手対面した場合、お相手視点では草Zor鉢巻を警戒し剣舞、竜舞の起点にするという動きは出来ないはずで、即Z技で落としに来ると思われるのでそこに守るを合わせて役割破壊を防ぐ。ギャラドスの場合は飛び跳ねるのPPが守るのPPより少ないので次に宿り木を入れれば完封出来るし、ランドロスに関しても空を飛ぶのPPを増やしていなければPP勝ち出来るので同様。また守るを搭載することによりミミッキュ等のZ技の火力を軽減して対面で勝つといった立ち回りも可能になり、また確定数ずらしにも使えるので予想以上に有用だった。

岩石封じによりゴーリのSを補助したり、GFでムラっけの試行回数を稼いだりと想像以上に戦術的な相性も良好。良い感じでムラっけ展開及びブルドヒという二つの戦術の架け橋になってくれた。



ドヒドイデ@氷Z

図太い 再生力
熱湯 毒々 黒い霧 自己再生
157(252)-*-220(220)-73-167(36)-55
調整→ブルルと同じくS2と同様。上記リンクから参照


いつもの。技構成も代わり映えせず。
守るを切った剣舞メガバシャーモやら何やらにこちらの方が安定すると思い氷Zを採用した(メインROMの方では2000乗るまでヘドロで使用していたが氷Zの方が明らかに刺さっていた)。

この構築に出てくるミミッキュは呪い持ちしか居ないので割と選出率は低めだったが、正直こいつを舐めた選出をされることが多い気がしたのでもう少し出していきたいかも。



オニゴーリ@食べ残し

臆病 ムラっけ
守る 身代わり フリーズドライ 地震
177(172)-90-102(12)-106(44)-112(92)-136(188)
調整
H 16n+1
HD 眼鏡特化アシレーヌのうたかたのアリアの最大ダメージが157、即ち身代わり+守る後、HP155の状態のオニゴーリが同攻撃を7/8の確率で耐える(=特化激流アリアは確定耐え)
S 最速70族抜き抜き
HB B+2状態で4振りカバルドンの地震を身代わりが7/8の確率で耐える
C 残り


少し遅くCとD方面に割いたオニゴーリ。

最速ドランが環境におらず、またレヒレがこいつを抜いているならどうせ最速でありそれならこちらがSを最速にしても抜けないため、最速にする意味が薄いと判断。Sを抑え目にして耐久調整を行った。テンプレのもの(6世代に作られたH172B12C36D36S252、或いはH172D84S252)よりC、Dに関して結構実数値が高くなっているので、上手く能力上昇を引けた際に起点に出来るor倒せる範囲が多少広がっている。特に早い段階でC+2を引けた時点で激流を警戒せずアシレーヌをフリーズドライで殴っていけるのは大きな強みになってくる。

上記のような耐久調整を施しつつなお両刀型での採用になっているのは、受けサイクルとの両立を考えた際、初手に呼びやすいZギルガルド及びヒードランを迅速に処理したかったからである。ただここで疑問を持たれた方も多いのではないだろうか、「それって対面処理前提だし受けサイクルって言いながらそんな処理ルートで大丈夫なのか?」と。実のところこの技構成及びPTの並びは、ギルガルド、ヒードランの2匹のどちらかが相手のPTに居てかつ他に有力な初手候補が存在しなかった場合、このゴーリを初手から合わせて堂々と起点にする、という動きを前提として作られているのである。このPTは初手ゴーリを正当化するために作られた並びである、と言い換えてもいい。こういった動きは通常であれば非常にリスクを伴うものだが、ここで残りの5匹を後出し性能が高いポケモンで固めている意味が出てくる。即ち不利な対面を取った場合でも受け出し安定のポケモンを連れていっていれば初手で重い所を対策するという立ち回りでも概ね問題ないというわけである。元はと言えば受けサイクルミラーに強い駒として採用したのに、受けサイクルキラーを初手に誘い出して倒す戦術の方が嵌ることに気付いてしまったのは予想外の収穫だった。
そしてそういった立ち回りをするのであればゴーリの役割は最悪1:1.5交換程度でも良いため、攻撃技は(無限の勝ち筋だが逆に言えば)3割に賭ける必要のある零度より役割対象を確実に処理可能なフリドラ地震の2枠を優先。これにより技範囲も広がるため、例えばフレドラ反動で少し削れたメガバシャーモを良い感じの能力上昇が引けたタイミングにて+2地震で落とす等柔軟な立ち回りも可能になっている。

今まで僕は、技範囲の広いオクタンに絶対的な信用を置き、耐性的にゴーリは零度頼みになるから駄目だと敬遠していたが、特にヒードランを上から起点に出来るのは非常に優秀で、やはりS種族値80は正義だなと感じた。害悪メインでなくとも補完として使ってあげたいと思う性能だった。ごくたまにある、直前で回避上げて避けて起点にするとかいうやつは決まると世の中の全てに感謝を捧げたくなる。



ハガネール@ハガネールナイト

慎重 頑丈→砂の力
ステルスロック 吠える 地震 氷の牙
181(244)-145-257(52)-*-156(212)-50 ※メガ後
調整
HD C4振りメガボーマンダの大文字をGF回復込みで2耐え、火炎放射ならGF回復なしで2耐え
残りB


最後に入ってきた2枚目のメガ枠。前述の通り補完枠で、ポリゴン2と代わって入ってきた(実はボーマンダより選出率が高い)ポケモン。まあ役割の多さ的に致し方ない部分もあるけれど。

通称「メガすると特性が消えるポケモン」だが、その固有の耐性(ドリュウズと同じだがあちらは持ち物で補完してやっと受けられる程度)及びB方面の過剰ともいえる数値からボーマンダ、メタグロスに強く、また見せ合いで鋼2枠が居ることでテテフも牽制出来る(してるだけ。出されるときは普通に出される。普通に舐められているのでは…)。両刀ボーマンダに役割破壊を受けても他のポケモンに対する役割を失わないようにHDベース。またメガ前の特性「頑丈」により多少グライオンのギロチンを牽制できるため、受けループには2メガ選出をしてこいつを通常状態のまま使用、ステロ吠えるをしつつ機を見てグライオンに大ダメージを与えてマンダの一貫を作る補助に回ってもらう。

地面枠として名前が挙がることは稀だが、役割の持たせ方次第でかなり輝けるポケモンなので今後も折に触れて使っていきたい。ただ一つだけ苦言を呈するなら、““本当に火力がない””…。



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選出パターンは特にないが、ブルドヒドランという並びで出せることは(環境を考えても)殆どなく、寧ろ「出せるとき=120%勝てるとき」だと心に決めて選出を考えていた。基準としてはゲンガーリザが居たらドランは必須、グロスが居たらハガネールが必須でマンダに対してもほぼ必須、カミツルギが居たらマンダが選出確定、ゴーリは個別解説の要領で選出の可否を判断、残りに関しては重い所を対策する形で、といった感じだろうか。ゴーリを選出する場合は1/2程度の試合で初手選出をし、しかもかなりの試合で出し勝っているので構築意図は実際に機能しているようだった。


以上のことから考えて分かる通り、例えばマンダツルギといったメガ同時選出が迫られる並びは非常に重い。またゲンガナンスのような害悪と受け構築を同時に対策出来るギミックも突き刺さっている(というか単純にメガゲンガーが重い)。ただ一般的なゴーリ対策である呪いミミッキュに関してはマンダゴーリ+ブルルorドランのような感じで選出し立ち回りで対処することも可能なのでそこまで厳しいと感じたことはない。このようにメジャーどころのポケモン「単体」に苦手を多く作らなかった所がレートをのばせた要因なのではないかと思っている。



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↑上がサブROM最高レート達成時、下がメインROMの最終レート(9月初めに2000に乗りそこから保存)


※シーズン終了後に最終順位を追記します。



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追記:上記の通り83位でした。自身初の2桁順位フィニッシュでその点は非常に嬉しかったのですが、どうせなら21達成とともに順位も更新できればと思っていたので、来シーズンはもっと上を目指して頑張ろうと思います。


以上で構築記事を終わります。ここまで読んで下さった方、今シーズン対戦して下さった方、ありがとうございました。


※構築相談に乗ってくれて、また僕のアイデアを実際に取り入れて2000を達成された方が構築記事を書いてくれたので、彼に敬意を払ってリンクを貼ろうと思います;http://pythapoke.hatenablog.com/entry/2017/09/12/190617

僕の原案から調整等色々工夫されていて非常に参考になるし、何より僕のアイデアをそのまま取り入れてくれたことに感謝。お互い結果を出せて本当に良かった…。




長文乱文失礼しました。それでは。
posted by gaspard at 11:26| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする

2017年08月16日

10パートナーズ大会"Reliable Partner Cup"振り返り②;メタ張り/試合経過~前編~

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こんにちは。gaspardです。

今回もサイバードさん主催の10パートナーズ大会についての記事になります(前回の記事で主催に触れないという痛恨のミス。申し訳ない)。5人の総当たり戦だったため全4試合、このうち本記事では前半の2試合について事前準備と試合経過、振り返りを行っていこうと思います。かなりの長文になるのでご容赦下さい。


以下常体



1.vs Kathyさん


対戦相手のベストパートナー;メタモン
10パートナーズ;ボーマンダ、化身ボルトロス、ヤドラン、ゲンガー、水ロトム
        ハピナス、キノガッサ、バシャーモ、バンギラス、ガブリアス


いきなり初対面の方との対戦でびっくり。ただPT相性で言えば五分かこちらの微有利。

若干有利だと感じた理由としては、こちらの瞑想挑発カプ・レヒレが全然止まらないなと感じたから。通常は対面有利なゲンガー、水ロトム、化身ボルトロスも調整次第では返り討ちに逢うし、ミストフィールドのお陰でキノガッサ対面ではこちらとしてはギルガルド引きが最安定行動となる。同様に刺さりの良好なカプ・コケコを受けるために出したハピナスがカプ・レヒレ後出しで起点にされる、みたいな展開は相手としても何としても避けたいはず。そこから並びを予測していくことにした。

まず出てくる確信があったのはバシャーモ、化身ボルトロスの2匹。バシャーモは前記事でも触れた通り僕の10パートナーズ(トップ画像参照)にかなり刺さりがよく、レヒレにも草Zか電気Zを持たせることで割と有利。またそこを警戒させて化身ボルトにバトンして全抜き、というルートも見えるため脅威になってくる(バシャーモがバトンする[=技範囲を狭める]のは刺さりの良さを自分から捨てていくことになるので、Zの方が可能性としては大きめ)。ボルトロスの技構成については10万/目覚めるパワー氷/悪巧みまで確定として残りはヘドロウェーブ、気合玉の選択だと思われる(それぞれカプ・ブルル/バンギラス意識)。

さらに準確定枠が水ロトムorキノガッサのレヒレ対策枠。化身ボルトロスに電磁波を採用するスペースがなく、従ってボーマンダ対策が若干甘めになってしまうことを考えると目覚めるパワー氷持ち水ロトムの方がより来そうか。そしてここまでで鬼羽リザX+瞑想レヒレという有名な並びがやはり重くなってしまうのでそもそもリザードンを呼ばない、或いは選出されても問題ないようにする枠として対面処理用の凍える風持ちCSメガゲンガーかスカーフガブリアス辺りが来る可能性が高いと予想(本線は安定感を重視してスカガブか)。これに加えて自由枠とBPであるメタモンが来ると考えた。逆に、ボーマンダ/ヤドラン/バンギラス/ハピナスは、全て重めなレヒレに対して明確に不利なポケモンであり他にも僕のパートナーズに通すにしては問題が多いので抜けてくると確信していた。

ここまでの考察、被選出予想をまとめると

メタモン(BP)/バシャーモ/化身ボルトロス/水ロトム(orキノガッサ)/ガブリアス(orゲンガー)/自由枠

といった感じ。自由枠に関しては、ガブリアスにスカーフを渡してしまう関係上、こちらの自由枠が砂掻きドリュウズだった場合にメタモンで同速勝負をするのはあまりに危険(←襷はステロで潰れる可能性が極めて大きい)なので砂エースに弱くないポケモンと予想。ただ、パートナーズの持ち物やそもそも準確定枠をどちらにするかで重い所や戦略ががらりと変わってくるのでこれ以上は絞り切れなかった。


これを踏まえてこちらの選出を決めたいが、ここで真っ先に思い付いたのが自由枠。ガブリアスはほぼスカーフ確定である=積み技がないということで、数値受けを崩すのをバシャボルト(主に悪巧みボルト)に依存していることに着目し、HBベースのメガフシギバナが刺さるのではないかと考えた。ゲンガーが居なければ高確率でこいつで詰めて行けそうなので、取り巻きはメガゲンガーに弱くならないように決めていった。ということでこちらの並びが以下の通り。


リザードン@X石(BP) 陽気hAs フレアドライブ 逆鱗 地震 竜の舞
カプ・コケコ@気合の襷 臆病CS 10万ボルト マジカルシャイン 身代わり 瞑想
ポリゴン2@進化の輝石 図太いHbd 冷凍ビーム シャドーボール 自己再生 電磁波
ギルガルド@命の珠 意地っ張りhAs シャドークロー 聖なる剣 影撃ち 剣の舞
カプ・レヒレ@食べ残し 図太いHbs 波乗り ムーンフォース 黒い霧 守る
フシギバナ@石(自由枠) 図太いHbc ギガドレイン ヘドロ爆弾 眠り粉 光合成


レヒレの型については、散々刺さっていると言っていた瞑想型はメタ対象になっている上に本来のバシャーモ受けとしての役割を果たせなくなってしまうことから不採用で、代わりにZ透かしの守るを採用した残飯持ちにした。バシャーモの持ち物が草Zの場合元の技はソーラービームになるはずなので、一度Zを透かしてしまえば後は溜めを見てから守ればよいので双方のPP的にも完封が可能。フシギバナに関しては吊り出された場合の起点回避の為に眠り粉を採用し残りはテンプレ。
コケコの持ち物と技構成がアンチシナジーなのについては水ロトム対面でのZ透かし(あわよくば状態異常技をほぼ無償で透かすこと)を意識しており、持ち物の襷は当然バシャーモ、ガブリアスとの対面を想定し両対応が可能となるように。最後にガルドの持ち物について、以前構築記事でも触れたが、こいつの珠影撃ちはCSメガゲンガーに対して超高乱数1発であり、前記事でもあるように僕の10パートナーズにはCSしか来ないと考えていることからもかなり刺さると予想していた。
基本選出というものは特に設けず(相手の並びによって通せるポケモンがかなり変わってくるため)、その場で頑張れるような型のポケモンを多く連れて行ったつもりである。因みにリザードンは高確率でお休みです。



そして当日のお相手のPTが…

メタモン(BP)/クレッフィ(自由枠)/ゲンガー/バシャーモ/キノガッサ/ガブリアス


電気枠が居ない…()
ただ被選出予想自体はかなり当たっており、ゲンガーと自由枠クレッフィ以外にはフシギバナの通りも良好なので確実にメガゲンガーは来ると考えられる。また自由枠クレッフィについて、クレフゲンガーの並びはこちらの守り神2匹でかなり牽制できているので正直選出可能性は低いと予想。こちらに刺さっているバシャーモ、メガゲンガー+1匹、と考えた場合に明確にギルガルドが刺さるので、他は対面で強めなカプ・コケコ、カプ・レヒレを選出して対面勝負を制することにした。

試合展開としては、初手コケコゲンガー対面でこちらのヘド爆読みガルド交代が通り、珠影撃ちで無償突破。次に出てきたバシャーモも影撃ちで削って退場、Zストーンエッジをレヒレの守るで防ぎ、削れたバシャーモとラストのガブリアスをムーンフォースで処理して勝ち

こちらの理想通りの展開で完勝という表現をしてもいいくらい。型がしっかり嵌って勝てた、メタゲームらしい試合だったと思う。感想戦でもKathyさんは「レヒレの守るが強すぎた…」と仰っていた。非常に幸先が良い。



2.vs あらいさん


対戦相手のベストパートナー;ドリュウズ
10パートナーズ;ボーマンダ/バンギラス/カバルドン/フーディン/カプ・テテフ
        ウルガモス/スイクン/霊獣ボルトロス/ギルガルド/ムーランド


この方も初対面。後半に知り合いとのカードを固めていくスタイル。
お互いのパートナーズを見た際の印象として、こちらに砂の刺さりが悪すぎる一方で裏選出たるボルトスイクン+ガモスの刺さりが信じられないほど良く、従って相性としては五分五分。言うなれば砂を出すかどうかのじゃんけん。

Kathyさん戦での考察でも触れたが僕の並びにはボルトの刺さりが良好で、またそれ以上に刺さっているのがガモス。炎技/虫のさざめき/破壊光線/蝶の舞@ノーマルZで全てのポケモンに対して大ダメージを期待出来る上に、こちらのバンギラスが相手の並びに刺さっていない(というよりどこから格闘技が飛んでくるかわからず出すに出せない)ことまで読むならさざめき→目覚めるパワー氷で本格的に全抜きコース。そのためボルトガモスの両者に強くステルスロックを撒けるガブリアスの扱いがこの試合では特に重要になってくる。またそれに関連して、ガブリアスに強めなスイクンの処理もこちらの若干火力不足なパートナーズでは覚束ないのでしっかり考えたいところ。

さらに考察を進めると、仮にボルトスイクンガモスを囮にして砂を通してくるのであれば砂始動はバンギラスではなくカバルドンで確定させていた。これはこちらのパートナーズに対する行動保障を考えた場合にリザYの気合玉、ガルドの聖剣に怯える必要がないカバルドンの方が安定感があるとの考えに基づく。そして選出択に持ち込むためにカバドリの並びは確実にPT画面には居る(100%選出しないと決めていたとしても)と予想。これ以外の5匹に関しては、ギルガルド/バンギラスについては刺さりが悪いので確実に外れてくるのと、カプ・テテフは役割破壊Z以外で来ることはなく、Zを撃ちたい相手の弱点があまり被らないことに加え自身のSも足りていないので優先順位としては低め。残りのフーディン/ムーランドに関しては技の通りが微妙なので来ても困らなさそうだと判断した。唯一ボーマンダに関しては、対面でリザYに強い駒として選出画面で圧力を与えるべく手持ちには居る可能性があり(調整次第では選出可能性も)、その場合ボルトスイクンの何れかが外れて入ってくることになりそう。

従ってこちらの被選出予想としては

カバルドン/ドリュウズ(確定)/ウルガモス/(ボーマンダ/霊獣ボルトロス/スイクンの中から2匹)/自由枠

といった感じ。自由枠予想として最もありそうなのがバトン持ちバシャーモで、相手のボーマンダが抜けてくる場合はメガで確定させて良さそう。それ以外は正直読めなかったが、砂対策となるこちらのリザードンY/ボーマンダ/テッカグヤのうち複数体に強い枠が来るとは思われる。


これを踏まえて考えるが、正直ウルガモスが重い時点でガブリアス、ミミッキュの2匹は採用確定。そして両者に削り要素を多く採用することで、砂メタとしては最高クラスに鬱陶しいポケモンである、自由枠フェローチェの全抜きをサポートする。こいつの持ち物についてはカバルドン対面で欠伸を貰いつつ蝶の舞の起点に出来るラムの実で決定した。取り巻きに関しては、前述の考察で多くのポケモンを切ったとはいえ見えているテテフーディン等に隙を見せるのもアレなので広く対応出来るものにすることを心掛けた。ということで今回使用する並びは以下の通り。


リザードン@Y石(BP) 臆病hbcベース ニトロチャージ 火炎放射 ソーラービーム 目覚めるパワー氷
ガブリアス@ヤチェの実 意地っ張りhbs ステルスロック 吠える 地震 岩石封じ
ギルガルド@呪いのお札 冷静HC シャドーボール 影撃ち 目覚めるパワー氷 キングシールド
ミミッキュ@霊Z 意地っ張りAS シャドークロー 影撃ち じゃれつく 呪い
カプ・レヒレ@達人の帯 図太いHbcs 波乗り 冷凍ビーム 自然の怒り 挑発
フェローチェ@ラムの実(自由枠) おっとりCS 飛び膝蹴り 虫のさざめき 冷凍ビーム 蝶の舞



リザードンに関しては(砂ではほぼ来ないと思っているので)メガボーマンダに対面で勝てる程度のHB方面を確保したY石で採用し、ガブリアスは砂が来ても来なくても確実に出せるようにするためにHBベースでどんな型のドリュウズに対しても起点にならないように。持ち物はステロで襷が潰れても確実にガモスに対して切り返しが出来るように(並び的に目覚めるパワー氷を持っているならレヒレ用にZは温存すると読んで)ヤチェ。ミミッキュの呪いはスイクンへの削りを意識している。
またレヒレの型について、ボーマンダへの打点の確保とドリュウズ、自由枠バシャーモへの切り返しを両立した上でスイクンへの削りも意識した欲張りなものになっているが正直選出するかは微妙。
後は前述のフェローチェとテテフ対策兼マンダに起点にされない型のガルドを補完として添えて完成。
今回はガモスさえ削れてしまえば明確にフェローチェが刺さるため、こいつを出す場合の選出はガブ+ミミッキュ(orレヒレ)+フェローチェで確定で、相手の並び上リザやガルドを通せそうならそれも十分選出候補になってくる。



そして当日のお相手のPTが…


バンギラス/ドリュウズ(BP)/ボーマンダ/ウルガモス/スイクン/ドサイドン(自由枠)



まさかの砂始動要員バンギラス。加えて自由枠が明確に砂対策ポケモン(特にテッカグヤ、リザY)に不利を取るドサイドン。その他は予想通りだったが外れた部分が予想外すぎて結構困った。
とはいえ自由枠ドサイドンもフェローチェに強い駒では決してなく、予定通りステロ+吠える+呪いによる削りからフェローチェで抜いていけそう。蜻蛉持ちフェローチェを考えると初手バンギは難しそうなのでガモスorスイクンからと読んでガブリアスから入り、残りをミミッキュとフェローチェで確定した。スイクンのミリ耐えからのミラーコートに注意すべく、フェローチェスイクン対面は確実に落とせるまで強気に蝶の舞を積んでいく(零度は考慮しない)ことに注意したい。


試合展開としては、初手ガブ対ガモス対面で出し勝ったことが非常に大きく、スイクン引きに合わせてステロ。そこから呪いを入れるためにミミッキュに引いて呪いを撃つと、ガブを受けるためにスイクンを残しガモスを切ってきてくれたのでじゃれ+影撃ちで落としドサイドンと対面。呪いで切って退場する。チョッキ
意識(冷凍ビームを耐えられると負け)でガブで地震を入れに行くと弱点保険が発動、返しで+2冷凍パンチを撃たれるもヤチェ込みで耐える。そのまま定数ダメでドサイドンが落ち、スイクンにガブでさらに削りを入れてラストのフェローチェのさざめきで落として勝ち


初手の出し勝ちがかなり大きく、また砂対策のガブの調整及び持ち物が予期せぬところで生きた形となった。結果的には定数ダメのオンパレードでフェローチェの仕事はほぼなかったような様子だったが、自由枠選択も含めて構築は間違っていなかったように思われる。
それと感想戦にて、砂始動バンギについてその理由を尋ねたところ、コンセプトとしては砂偽装の舞うバンギだったそうなのでまあこちらの事前考察は遠回しに当たっていたのかなと感じた。2連勝出来たのは非常に大きいので、ここから全勝で優勝を狙っていきたいと心に決めた。



3.本記事のまとめ



以上、前半2試合の模様でしたが如何でしたでしょうか。両方ともメタゲームらしく変な型のポケモンやコンセプトのぶつかり合い等がある興味深い試合で、かつそれを良い形で制したのは自信になりました。ここの被選出パターンや感想戦での情報を後半戦でのメタに繋げられたのか、或いは「序盤元気」でしかなかったのか。次の記事でその答えについて言及していきたいと思います。


ということで次回、振り返り記事後半戦にてお会いしましょう。


長文乱文失礼しました。それでは。
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2017年08月15日

10パートナーズ大会”Reliable Partner Cup”振り返り①;パートナーズ選定理由等

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こんにちは。gaspardです。

今回はレートの構築記事ではなく、最近参加した10パートナーズ大会に関する記録のようなものになります。正直あまり需要はないとは思いますが、メタゲームをやる際の思考整理の一例として残しておきます。

全3記事の予定で、今回が10パートナーズの選定理由を中心とした試合前準備に関する部分、次回と次々回が実際の試合の模様になります。割と長めの記事になるのでその点注意してお読み下さい。


以下常体


1.ベストパートナーについて


本大会では通常の10パートナーズルールと異なりベストパートナー(=PTに必ず採用しなければならない枠。10パートナーズにはカウントされない。以下BPと略す)1体を決定しなければならない。その際僕がBP候補として考えたポケモンはボーマンダ、リザードン、テッカグヤの3匹。これらのポケモンに共通する特徴として、BP枠で地面の一貫を切れ、型が豊富で技範囲も広く、それ故被選出可能性を完全に切ることが出来ない、というものがある。このうち僕は一番相手の型を誘導して勝ちに繋げやすいだろうという判断でリザードンで確定する。というのも、リザードンは「対策しようと思えば出来ないことはない、ただ対策を薄くすると負け確定」という程度のパワーを持ったポケモンである(型に依らずスカーフガブリアス、スカーフウツロイド等には手も足も出ない等)。だからこそレートではそれ読みのヤンキー行動を受けやすい傾向にあるが、一方でメタゲームにおいては一戦必勝という性質上、至る所に対策を敷き詰めておけば勝てるので、それなら対策するよなといった感じで、詰まるところ「対策可能な程度の強さ、圧力」が功を奏しメタゲーム向きのポケモンに昇華させられるのである。

一方でボーマンダはその数値の高さ故メタを超えた調整が生まれる可能性があるが、逆に言うとそれに依存したPT構築をしなければならない可能性もある(=そうしないとBPに選定する必然性がなくなる)ため、相手のメタの深度次第で勝率が変わってしまう。安定感を求められるメタゲームにおいては性能として「優秀すぎるが故に」微妙だと判断した。
またテッカグヤに関しては、Z技とボディパージという積み技及びビーストブーストという特性による抜き性能、宿り木守るでの詰め性能の両方を有し、それが選出画面でほぼ読まれないことは非常に評価が高いが、様々なPTパターンを考えた際、抜きエースにするにしては技スペースが足りないケースが多く選出した他の2匹に負担を掛けてしまう懸念があったためBPとしての採用は見送った。

結局のところメタゲームは相手の対策を看破すればそれを対策することで容易に勝てるのであり、その一点に力点を置くのであればリザードンかな、といった判断になった。ただ他の2匹も候補に挙がるくらいには評価の高いポケモンであり、これらをパートナーズに採用するところから10匹の選定が始まった。



2.10パートナーズについて


上記の通りボーマンダ、テッカグヤをパートナーズに入れることは確定事項として、そこから取り巻きを固めていくことに。方針としては、タイプ被りをあまり気にせず、選出誘導を掛けてそこで出てくるポケモンにしっかりと勝てる対応範囲の広めなポケモンを多く採用するということ。その際早期に採用が確定していたのはミミッキュ、カプ・コケコ、カプ・レヒレの3匹。3匹とも型が豊富かつメタゲームで腐りにくい技を多く有し(ミミッキュ;道連れ、呪い、鬼火/カプ・コケコ;両壁、挑発/カプ・レヒレ;両壁、挑発、黒い霧)、それぞれBPであるリザードンとの並びの相性も悪くないということでここは迷わなかった。特にカプ・レヒレについてはBPをリザードンにしたせいで確実に重くなるであろうバシャーモを牽制する駒として優秀で、こいつを見ても選出されるバシャーモは雷パンチ持ちかZソーラービーム持ちと確定出来る(ボーマンダまで見ると特殊型の草Zの方が可能性としては大きめ)ため前述の性能と併せてメタゲームを優位に進めることに繋がる。

残り5匹については補完で決めていったが、地面枠はメタゲームでの信用度の高さ及び相手のリザードンへの牽制の意味も込めてガブリアス一択。また、ここまでCS凍える風メガゲンガーや特殊メガボーマンダ、電気Zカプ・テテフ辺りが結構辛そうだったので、そこを安定して受けつつ切り返しも狙いやすくギミックとも絡むポケモンとしてギルガルド、ポリゴン2、バンギラスを決定。ポリゴン2はトリックルーム展開、バンギラスは砂展開も匂わせることが出来るのでメタが読みやすくなる。

最後の1枠は、ここまで水の一貫が凄まじかった上にそれに対する切り返しの手段に乏しいことを問題視し、キノガッサにも強めな草枠から考察していたが、ジャローダとカプ・ブルルの2択で技範囲の広さとPTとの相性からカプ・ブルルに決定。しかしこの枠は正直身代わりボーマンダに怯えずジャローダにした方が良かったと後に後悔することになる…()


こんな感じでパートナーズを決定した。結果的にフェアリー4枚飛行3枚と非常に偏ったパートナーズになってしまったが、そこまで含めて計算ずく。例えばこの並びを見て出てくるゲンガーはCS振り@メガ石の凍える風/気合玉/ヘドロ爆弾/シャドーボールのフルアタ構成か催眠祟り目のテンプレくらいしかないといったようにかなり技構成等含めて選出誘導をかけられる並びに仕上がったと思うので、後はそこにメタを張っていくだけだなと考えていた。今振り返っても、”草枠以外は”自分でも納得の行く綺麗な選定が出来たと評価出来る。



3.本記事の結びに

ということで1つ目の記事は如何でしたでしょうか。正直僕の「対策を誘って倒す」という考え方はメタゲームにおいて(普段のレートでも)王道を行くものでは決してありませんが、それでも一つの方法としてはありなのかなと思っています。この記事を最後まで読んで下さった方にとって何かの参考になれば。

次の対戦内容についても出来るだけ早く上げたいと思います。その際はまたお読み頂ければと思います。


それではまた次の記事でお会いしましょう。













???「ところでS4の構築記事ってどこ?2100目指すって言ってたよね??」

僕「……」
posted by gaspard at 17:13| Comment(0) | 日記 | 更新情報をチェックする